植物を在庫していくこと

ミクです。春になり植物が動き始めましたね。

そんななか、最近考えていることは在庫のことです。

植物に限らず、パン屋さんでも雑貨屋さんでも、いろんな販売業で在庫を抱えている業種はたくさんあると思います。在庫の持ち、というか作られていつまで販売できるかは、多種多様ですよね。

植物が他業種の在庫と違う点とは、、、。

商品になるのも、時間がかかります。タネをまいたり挿し木したり接木した樹木は、すぐに出ても1年弱、大きくするなら数年かかることもあります。

そして、植物は目に見えなくても毎日大きくなります。受講が1mくらいで販売しようと思っても、そのサイズで止めることはできず、在庫品のサイズが毎日大きくなっていくのです。

植物を繁殖する時、何本作っていつくらいに売り出すというのを考えています。200本作ったとして、1割がいろんな要因(病害虫、水切れなどなど)で商品にならなかったとして、3年後に190本を販売したとします。

そのうち50本が売れ残ると、そのまま在庫にして大きく育てます。成長過程で、10本売れたり、病害虫や水切れなどで10本減り、と数は減っていくことがあります。

それでも売れ残った植物が10本。それらがその時の需要に合わないサイズや種類だったとすると、最終的には処分せざるをえなくなります。

売れないものを処分するのは、経営としては間違ってないと思います。売れないからといってずっとその植物を抱えていると、販売不可能なサイズになったり、その時の需要と合わずに営業しても売れないということがあります。

ただ、商売とか経営を抜きにして考えた時、1から育てているものを自分で捨てる事ほど、悲しいことはないと思っています。捨てることを想定して育てることほど、悲しい考えはないと思いますし。

それは甘い考えと言われたらそうなのかもしれないのですが、生き物を育てて売る上で、忘れてはいけない気持ちだと、考えています。

これは残しても売れることはない、と判断した時には、切った樹木を窯元や飲食店で薪として活用してもらったりしています。他にも色々と活用できそうなことがあると思っています。果樹については、1カ所にあつめて今後果樹園として使っていこうというのも始めています。他にも、もっといろんな活用方法があるんじゃないかと考えています。

もちろん、育てた植物はちゃんとお客様の手元に届けて育ててもらうというのが、一番です。そこからプラスアルファでいろんな活用方法を作って、単なる在庫処分の数を減らしていくのが目標です。

まだ自分のなかでまとまった考えができていないと感じていますが、より良い方法を日々模索していこうと思います。