バンクシア、突然枯れる

現場のセイラです。

インスタであしたのジョーのように枯れてしまうという話を書いていましたが、そのことについて少し書きたいと思います。

こちらのSAW BANKSIAは種から始めて一年半くらいです。このバンクシアに限らず突然、葉の色が悪くなり枯れるということは前々からありました。そしてそれはいきなり来るので、こうなったら枯れると思われてもいいくらいです。

悪いところを剪定しようが鉢を小さくしようが復活することはありません。

自分なりに何が悪いのかまだ模索中です。ただ何をしたらこうなるのか知りたいですよね。

一つ言えるのは湿度が深く関係していると思います。コーストバンクシア、スワンプ バンクシアなどはわりと湿度に強く突然枯れるということは基本的に少ないです。むしろ水はあげていいくらいです。

水切れしていると葉っぱがの外側から茶色に変色するのでわかりやすいですが、だからといって水をあげていると今回のように突然枯れてしまうという難しさ…

こういった植物を育てるとき私がいつも考えていることは、いくら施設の良いところで元気に育っていても、いざ環境の違う場所で育てられたとき果たしてその植物は育つのだろうかと思っています。

常に乾燥するように扇風機を当てられているわけでもなく自然の風だけで育つのだろうか。具合が悪くなった植物にいつもいつも農薬をかけれるだろうか…など思います。

オーストラリアプランツだから育てるのが難しいではなく日本の土地や気候にあった植物を育てられることを目指しています。

植物にも買ったお客様にも負担なく楽しく育てられることが一番良いのではないかと私は思っています。目新しいものも魅力的ではあるのかもしれないですが結局育たなければ意味はないし、説明もできなければ難しいだけで終わるのではないかと…

両筑植物センターでは新しいものが欲しいなど問い合わせはありますがあったとしても、すぐに売るということはしていません。理由はその植物のことを何も知らずに、購入していったお客様のところで何かあっても説明ができないからです。何年も育ててみて、この植物はこの場所で管理をするのが良いとか剪定はいつがいい、どの部分を切ると形が良くなるなど一つの植物をじっくり観察してお客様のもとに行っても安心できるような説明をやっていきたいと思っています。売って終わりではなく、売ってからが私たちの役割は始まります。

長々となりましたが話を戻すと今回のSAW BANKSIAはまだまだ経過観察中ではあります… もう大丈夫です!ちゃんと説明ができます!という日が来るまでしっかり観察していきたいと思います。最後まで読んでいただきありがとうございます。