ルーツポーチとプラ鉢の比較

今年のプランツショップなどで、ルーツポーチをおススメの鉢として紹介していますが、ルーツポーチに植えてどんな効果があるのか、気になりますよね?

生産者が圃場で育てる植物にルーツポーチを使ってるなら、四六時中手をかけているからちゃんと育って当然でしょ?と思われるかもしれないので、生産現場でもなんでもない自宅で試してみました。苗も自社ではなく他で調達しました。

今回はユーカリ シルバーダラーガムです。今年の3月、苗は近所の園芸店で買いました。最初はこんな感じです。1鉢から何本も苗が伸びていたので、バラしてその中の2本を残し、プラスチックの鉢とルーツポーチに植えました。プラスチックは直径15cmのロングポット。ルーツポーチ直径も直径15cm。土はどちらも市販の培養土を使っています。

植え替えてからしばらくは、プラスチックのほうが枝がよく伸びるな、、、と思っていました。ルーツポーチのほうは、あまり新芽が出ず心配していました。

そして、7月に入って。こんな感じに育っています。

プラスチックのほうが、枝数が多いです。ルーツポーチの方が少なめ。これだけ見るとプラスチックのほうがよさそうに思えます。

そして根元の比較。

プラスチックは根元がグラグラしています。植物の重みのせいで、というよりも根がしっかり張ってないような感じです。強い風が吹くとフラフラです。そして土の乾き具合ですが、プラスチックのほうがすごく乾燥します。昨日の夕方水をあげたのが、翌日の午後には表面が乾ききっています。

ルーツポーチは、枝葉は少なめですが根元がしっかりとしていて、まったくグラつきません。ルーツポーチは、表面は軽く乾いている程度で、まだ湿っている色のまま。

さらに葉を詳しく見てみましょう。プラスチックとルーツポーチの葉を並べて見ました。

ルーツポーチのほうが、葉が大きくて固め。プラスチックは少し小さめで、ルーツポーチと比べると柔らかめです。葉のサイズと硬さに差があるのはちょっとびっくりしました。実際に触ってもらうと、びっくりすると思います。本当に厚みが違います。

そしてリグノチューバを比較。ルーツポーチは端から端までが1cmほどでしっかりと形ができています。

プラスチックは、端から端までが7ミリほど。少し膨らんでいるような感じ。

ほんの数ヶ月で、こんなに違いがはっきりしてくると面白いですね!いまのところ、ルーツポーチのほうは新芽や枝の伸びはゆっくりしているけど、安定して生長しているような気がします。プラスチックは枝葉の伸びがすごく早いし多いです。土の乾きも早く、気がつくと枯れてしまった!ということがありそうなので注意ですね。

今後もシルバーダラーの経過をホームページで紹介します!